1. BIMとは

BIM は、Building Information Modeling の略で、コンピューター上で作成した建物の 3Dモデルに、コストや仕上げ、管理情報などの属性データを追加した建築物のデータベースです。

BIM は、従来の 2 次元 CAD とは異なり、建物の形状だけでなく、さまざまな情報を一元的に管理できる点が特徴です。そのため、設計の変更や修正を迅速に行うことができ、施工の効率化やコスト削減にもつながります。

出典:国土交通省ウェブサイト

BIM の特徴

BIMの特徴は主に以下の3点です。

  • 3次元モデル :建物の形状を正確に表現できます。
  • 属性情報 :建物の部品や材料、コストなどの情報をモデルに付加できます。
  • 情報共有 :BIM モデルは、設計、施工、維持管理など、建築に関わるすべての人が共有できます。

BIM のメリット

また、BIMを使うことで得られるメリットを以下4点ご紹介します。

  • 設計の効率化 :設計図の作成や変更が容易になります。
  • コストの削減 :施工のミスや手戻りを減らすことができます。
  • 品質の向上 :建物の安全性や快適性を向上させることができます。
  • コミュニケーションの円滑化 :関係者間のコミュニケーションを円滑化できます。

BIM を使用してできること

そしてBIMを使用することで可能となる6項目を下記の表にまとめました。

項目
BIMを使用してできること

設計の可視化

建物の 3D モデルを作成できます。このモデルを使用して、建物の外観と内部の外観を視覚化できます。

設計の分析

建物の設計を分析できます。これには、構造の健全性、エネルギー効率、および照明の分析が含まれます。

設計の調整

建物の設計を調整できます。これにより、潜在的な問題を特定して解決し、建設コストを削減できます。

ドキュメントの作成

建物のドキュメントを作成できます。これには、平面図、立面図、断面図、および集計表が含まれます。

建設の管理

建物の建設を管理できます。これには、材料の追跡、およびコストの追跡が含まれます。

建物の運用

建物の運用を管理できます。これには、スペースの管理、設備の保守、およびエネルギーの使用の追跡が含まれます。

 

まとめ

BIMは、建物や施設に関するデータを一元管理するため、設計、建設、運用の各フェーズでの情報の共有と連携が容易になります。これにより、設計者、建設業者、施主、および施設管理者など、異なるステークホルダーがリアルタイムで情報を共有し、コラボレーションを促進することができます。


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