6. BIMの導入にかかるコスト

「BIM(Building Information Modeling)の導入コストは、さまざまな要因によって異なりますが、一般的には次のとおりです。

BIM導入コストの要因

要因
詳細
ソフトウェア BIM ソフトウェアの費用は、ライセンスの種類と機能によって異なります。
ハードウェア BIM を実行するには、高性能なコンピューターが必要です。それらに必要な費用は数十万から数百万です。
トレーニング 操作スキルを取得できるトレーニングとして、各ベンダーが公開している無料の配信動画や、スクールでの講習など有料のコーチングがあります。
コンサルティング BIM の導入を支援するために、コンサルタントを雇う場合があります。
カスタマイズ 特定のニーズに合わせて BIM ソフトウェアをカスタマイズする必要がある場合があります。

導入には様々な要因を考慮する必要がありますが、一方でBIM の利点には次のようなものがあります。

  • 設計時間の短縮: BIM を使用すると、設計プロセスを自動化し、設計レビューを効率化できるため、設計時間を短縮できます。
  • コストの削減: BIM を使用すると、建設コストを削減し、材料の使用量を最適化できます。
  • 品質の向上: BIM を使用すると、設計の精度と整合性を向上させることができます。
  • コミュニケーションの改善: BIM を使用すると、プロジェクト チーム間のコミュニケーションとコラボレーションを改善できます。

まとめ

BIM 導入を検討している場合は、潜在的なコストとメリットを慎重に評価することが重要です。

合計すると、BIM の導入にかかるコストは決して安いとは言えませんが、BIM導入による長期的なメリットは、コストを上回る可能性があります。

また、現在「BIM加速化事業」という国土交通省が建築分野におけるBIMの普及促進を目的として実施している事業があり、この事業では、BIM導入に必要なソフトウェアやハードウェア、トレーニング費用の一部を補助することができます。

このBIM加速化事業は一定の用件を満たすことで利用でき、この事業サポートを利用することで、BIM導入コストを削減することができます。


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