日本のBIM普及状況は、欧米諸国と比べると遅れていると言われています。しかし、近年は政府の後押しや民間企業の取り組みによって、徐々にではありますが普及が進んでいます。
BIMの導入状況について
出典:建築分野におけるBIMの活用・普及状況の実態調査確定値<概要>(令和3年1月国土交通省調べ)
令和3年1月に国土交通省が実施した調査によると、BIMを導入している企業は46%、導入していない企業は53%となっています。分野別に見ると、設計分野では総合設計事務所の導入率が約80%と高い一方、専門設計事務所は約30%と低くなっています。施工分野では、総合建設業、専門工事会社のいずれも約50%となっています。
今後の課題
今後のBIM普及に向けては、以下の課題が挙げられます。
- 人材育成
- コスト負担
- 官民連携
政府の取り組み
政府は、BIMの普及促進に向けた様々な取り組みを行っています。
- BIM/CIM推進計画2020の策定
- i-Constructionの推進
- BIM人材育成
- BIM加速化事業による事業者支援
民間企業の取り組み
民間企業でも、BIMの導入に向けた取り組みが活発化しています。
- BIM/CIM導入事例の公開
- BIM/CIM関連ツールの開発
- BIM/CIMコンソーシアムの設立
まとめ
日本のBIM普及状況は、欧米諸国と比べると遅れているものの、近年は政府の後押しや民間企業の取り組みによって、徐々にではあるが普及が進んでいます。今後、課題を克服しながら、BIMが建設業界全体に広く普及していくことが期待されています。
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